統合されたソリューション
AIRシリーズは、従来外部機器に頼らざるを得なかった機能の多くを統合し、今までになかったモニタリング・システムとしてのパフォーマンスを発揮します。高い完成度を要求されるモニタリング・システムの構築は、ミキサーから直接アンプあるいは高精度なアクティブ・モニターに接続すれば完結するというものではありません。特に5.1サラウンドなどの現場では、モニター・マトリクスやベース・マネジメントなどが必須となり、外部EQやアラインメント用のディレイが必要となる場面も一般的です。AIRシステムではそれらを統合し、モニターの設置調整に必要となる処理を、一括したモニタリング・システムとして扱うことが可能です。

またAIRシステムは、ステレオでもマルチチャンネルでもTC LINKネットワークを経由して全てのコンポーネントにオーディオ信号、コントロール信号を送ることができ、リスニング・ポジションを動くことなく、AIR RemoteまたはAIR Softからのオペレーションでシステム全体をコントロールすることが可能です。

透明感
「透明感」こそがAIRシリーズになくてはならない形容詞です。原音のディテールをクリアに再生すること - AIRシリーズはこのことを「透明度」と定義し、サウンド・エンジニアリングの最重要事項に設定して開発されました。「透明感」はなくなってしまうと最初に気付く要素だからです。

インテグレーション
高度なインテグレーションの実現は、重要なメリットを提供します。AIRシリーズは、ネットワーキング技術を活用して、AIRモニタリング・システムを構成するすべてのコンポーネントをインタラクティブに管理し、システムに高度なインテグレーションをもたらします。

再生精度
真のクオリティーと精度は急に実現できるものではありません。AIRのようなシステムでも正しい技術と、新しい発見が組み合わさって初めて可能となります。そしてそれが起きた時、AIRは真のプレシジョン(精度)のエッセンスを取り入れることができたのです。

音響
AIRシリーズは、聴覚上の音響特性をも容易に改善することを可能にします。モニタリング・システムを開発するにあたって投入される技術は、すべて「より良い音響特性を実現する」ためのものである必要があります。AIRシリーズに適用された技術は、このことを念頭において厳選されたものです。

キャリブレーション
非常に当たり前のことですが、個々の人間の聴覚は音に対して違った印象を持ちます。AIRシリーズは、設置場所や趣向に合わせて再生特性をキャリブレートすることができます。それらのコンペンセーションはAIRシステム内での補正、そしてラインナップからの選択範囲によって実現されます。

サラウンド・モニタリング
AIRシリーズはステレオはもちろん、マルチチャンネルという新しい課題を想定した設計がなされています。サラウンド・モニタリングでは、チャンネルの増加に伴い、モニター間の特性に非常に高い精度が要求されます。また、幅広い環境に適応しうる柔軟性を確保することも非常に重要なファクターとなります。

AIRシステムでは、設定と操作の集中管理が可能で、サラウンド・モニタリングにおいて次の機能を提供します。

  • グローバル・レベル- システム全体の音量調節
  • モニター間の相対的なレベル調整
  • モニタリング・レファレンス・レベルのストア/リコール
  • ベース・マネジメントのON/OFFとクロスオーバー周波数の切り替え
  • ANSI/SMPTE 222M(2バリエーション)に基づいたX-Curveターゲット・レスポンスのON/OFF
ステレオ・モニタリング
AIRシステムは、デジタル入力を標準で装備している上に、全体のレベル調整をリモートから行えるため、DAWからのデジタル出力を直接つなぐことが可能です。アナログ入力のオプションを装備している場合、アナログ/デジタルを切り替えて二つのソースを聴き比べながら作業を進めることも可能です。

モニタリング環境に合わせたキャリブレーション
「思っていた程いい音がしない」という場合の多くは、再生されている空間の音響特性に最適な調整がなされていないことが影響しています。再生環境における音質の正確な最適化は、モニターの設置場所での直接音、反射音に対する微妙な補正が必要となります。AIRシリーズは、モニターの配置に合わせた再生特性のコンペンセーションを、0.1dB単位のレベル補正や切り替え可能なプレースメント・コンペンセーションなどのツールを統合することによって実現します。

時代を超えたモニタリング・システム
AIRシリーズはサブウーファーも含め、全てのモニターが192kHzというサンプリング・レートをサポートしています。(デュアル・ワイヤリング:デジタル・オプション使用時)

2.1、5.1、6.1、そして5.3のようなマルチチャンネル・セットアップでも、192kHzのデジタル・シグナルを直接AIRシステムに入力することが可能で、DAW環境とのインテグレーションも極めてスムーズに行うことができます。

また、専用のAIRソフトウェアを使用して多様な音響空間に対する最適な再生環境の構築、さらにモニタリングに関わる様々な要素にアクセスすることが可能です。AIRシステムは、その再生音の精度はもちろんのこと、今までのモニターではなしえなかった柔軟性と操作性を実現したことにより、モニタリング・システムとして画期的な完成度を誇り、唯一無二の存在になっているのです。

AIRシリーズの主な特徴
  • デュアル・ワイヤリングによる19kHzサンプリングレート・サポート
  • クロスオーバー・ポイント切り替えなど、充実したベース・マネージメント機能
  • REFレベル/各種設定のプリセット管理機能
  • 0.1dB単位のレベル・アラインメント
  • モニター毎に設定可能パラメトリックEQ及びディレイ・アラインメント
  • 個体差を極限にまで抑え、+/-0.2dBの精度を実現したプレシジョン
  • 全ラインナップに共通したサウンド・キャラクターによる、柔軟なモニター選択が可能
AIRモニタリング・システム - 世界の主な導入事例

日本:Half HP Studios(AIR 6.1サラウンド・システム)
ドイツ:Music Factory Studios(AIR 5.1サラウンド・システム)
スペイン:Music Lan(AIR 5.1サラウンド・システム)
オーストリア:Vienna Symphonic Library(AIR 2.2ステレオ・システム)
スエーデン:Digitalfabriken Mastering(AIR 5.1サラウンド・システム)
ベルギー:Option Facilities, Mechelen(AIR 5.1サラウンド・システム)
スイス:ベルン音楽演劇大学(AIR 5.1サラウンド・システム x 2)
フランス:Ty-Houarn Studio, D.E.S Mastereing Studio, Tex Avril Studio, Timing Show Studio, etc.
デンマーク:Danish Broadcasting Corporation(AIR総数500本以上導入)

イギリス:
BBC Radio & Music(標準リファレンス・モニターとしてAIR 6、AIR 20を選定)
Abbey Road Studios(AIR 5.1サラウンド・システム)

アメリカ:
Gateway Mastering(AIR 5.1サラウンド・システム)
Paragon Studios(AIR 5.1サラウンド・システム)
Flower Surround(AIR 5.1サラウンド・システム)
Pacific Palisades(AIR 5.1サラウンド・システム)
Mixopois(AIR 5.1サラウンド・システム)