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権藤知彦氏、ラブサイケデリコのツアーでVoiceLiveをホーンに使用

ステージ上で、ライブならではの生々しい演奏に1枚、2枚、とサウンドに厚み、彩り、広がりを自在に加えていくプレイヤーがいる。スケッチショウやラブサイケデリコのツアーで、ユーフォニウムをメインに多彩な楽器を演奏するアーティスト、権藤知彦氏である。

高橋幸宏氏の率いるオフィスインテンツィオに所属し、作曲家、アレンジャーとしてはもとより、優れた音楽家として数々の作品に奥行きの深い音像を提供してきたマルチプレイヤーである氏の足元には、TC-HeliconのVoiceLiveが常駐している。

「スケッチショウやラブサイケデリコのツアーに参加してますが、主にマニピュレートをこなしながらホーン(Euphonium、Flugelhorn)などを演奏しています。曲調にもよりますがホーンセクションの厚みを出すのにVoiceLiveはもってこいですね」

管弦楽器に深い造詣を持ちながらも、貪欲にコンピューターやサンプラーを駆使し、楽曲の良さを最大限に引き出す。VoiceLiveという「声」に照準を合わせて開発された機材を、有機的なホーン・サウンドに融合させ、アレンジに生かしていくことも権藤氏にとっては自然な流れであったのだろう。

「良いサウンド」に対するボーダーを張らない権藤氏の真骨頂である。

「ラブサイケデリコでは'Free World'のようなロック色の強い曲を、単にユニゾン機能を使用してホーン一本で出していますが、バンドとの相性も良いので吹いていて気持ちいいです。 'Last Smile'はCDにはないオブリなども作り、Euphoniumで演奏していますが、より愁いが出てライブには欠かせません」

「また、スケッチショウではちょっとアンビエントぽく浮遊感を出すのにもVoiceLive内のDelay,Reverbと混ぜて独自の音作りをしています。」とは権藤氏の談。VoiceLiveをどのように使用しているのかを語ってくれた。

コンピューターやサンプラーをも自在に操ることのできる権藤氏にとって、VoiceLiveを使用するメリットとはどんなことなのだろうか。

VoiceLiveのハーモニー機能を使えば、一人で何本もの音を出す事が可能で、打ち込んであるバックトラックのホーンに合わせて自分で一本演奏、というのとは全然意味合いが違うんです。とても有機的なことが可能になります」

さらに権藤氏は談を続ける。

「単旋律の楽器は和音が出せない分、表現方法がたくさんあります。これで和音が自由に出せるとなると、新たな可能性を感じます。特に僕がメインで演奏する Euphoniumはあまり器用な楽器ではないので今までは曲調や、音楽のスタイルも限られがちでしたが、これを使うことで幅も広がりました」

すでにCMや権藤氏自身のバンド、「anonymass」等で幅広い音楽をクリエイトし続けている権藤氏に、VoiceLiveはさらなる進化のパートナーとして任命される栄誉を授かったようだ。そして最後にVoiceLiveの魅力について語ってもらった。

VoiceLiveは、自分のイメージするハーモニーにスケールを一音ずつカスタマイズして使えるところが気に入っています。そして単純にファクトリー・プリセットを試していっても音楽的にインスパイアされることが多いので、曲作りや音ネタ作りにも使っています。」

今後の氏の活動予定では、自身のバンドでもあるanonymassで2005 年3月にライブ、3rdアルバムも2005年内リリースを予定、ラブサイケデリコでは5月27日に日本武道館公演が予定されており、ジャンルを超越して多忙な日々が続くようである。スケッチショウもSonarなどの音響系イベントにはこれからも出演するというし、権藤氏の今後の動向からは目が離せなさそうだ。
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